大学の除籍・卒業・中退・退学の違いまとめ!市長が炎上した理由とは

2024年、伊東市の田久保市長が『東洋大学を卒業した』と認識していた経歴が、

実際には「除籍」だったと判明し、ネット上で炎上しています。

この記事では、大学の卒業・除籍・中退・退学の違いをわかりやすく解説、

なぜ市長が問題になったのかもあわせて紹介します!

目次

大学の除籍・卒業・中退・退学の違いとは?

\ 4つの違いを一覧で比較 /

種類意味誰の意思?学歴表記学位の有無
卒業単位を取得して大学を修了本人○○大学卒業あり(学士)
中退本人の希望で途中でやめる本人○○大学中退(表記可)なし
退学学校が認めた理由で途中退学本人 or 大学○○大学退学(表記可)なし
除籍資格喪失により在籍から抹消大学側表記不可(在籍歴のみ可)なし

大学の除籍とは?

大学の規則により在籍資格を失い、強制的に籍を外されることです。

除籍になる理由には以下のようなケースがあります。

  • 学費未納が続いた
  • 単位不足・成績不良
  • 規定の在籍年数を超えた
  • 不正・ルール違反などの処分

除籍は本人の意思ではなく大学の判断によるもので、履歴書には「除籍」とは通常書かれません。

また、卒業証書も出ず、学歴として認められません。

大学の卒業とは?

所定の単位をすべて修得し、大学から「学士」の学位を授与された状態です。

卒業した人には卒業証書(学位記)が発行され、履歴書にも「○○大学卒業」と明記できます。

正規の学歴として社会的にも信頼されます。

大学の中退とは?

本人の意思で大学を辞めることを指します。

具体的には退学届を提出し、大学側がそれを認めた形です。

中退は「学位(学士)」を取得していないため、卒業とは明確に区別されますが、

履歴書には「○○大学中退」と記載可能です。

就職活動でも学歴詐称とは見なされません。

大学の退学とは?

病気や経済的事情など、やむを得ない理由で大学側の許可を得て辞めるケースです。

形式的には中退とほぼ同じ扱いになりますが、大学から「退学処分」というかたちで正式に通知されます。

履歴書には「○○大学退学」と書けますが、印象を気にして「中途退学」などの表現にする人もいます。

なぜ市長の除籍が問題になったのか?

静岡県伊東市の田久保真紀市長は、東洋大学を「卒業」として紹介していたものの、

実際には「除籍」であったことが明らかになり、大きな論争が巻き起こりました。

その背景と問題点をまとめます!

問題の発端:「卒業証書らしきもの」の提示

市長に関する匿名の怪文書が市議会に送られ、

「東洋大学を卒業ではなく除籍だった」と主張されたことが端緒でした。

その後の会見で市長本人が「大学に問い合わせた結果、卒業ではなく除籍だったと判明した」と説明したことで、

報道やネット上で批判が集中しました!

「学歴詐称」より重いのは説明のまずさ

東洋経済オンラインの記事では、学歴詐称自体よりも、

市長の不十分な説明や「証書らしきもの」を“チラ見せ”した際の不自然さが、

信頼をより大きく損なったと指摘されています。

普通は「卒業証明書」があれば一発解決。

そのため証明できない限り、言い逃れの余地がなくなるという専門家のコメントもありました。

強制的な除籍の背景と想定される理由

除籍とは大学による強制処分であり、学費未納・単位不足・在籍年限超過・無断欠席など複数要因が考えられます。

東洋大学についても「学費未納や在籍年限の超過などにより除籍になる」と学則に記載されていますが、

現時点で市長本人から具体的な理由は示されていません。

信頼の根幹を揺るがす「公人としての誠実さ」

東洋大学卒と公言していたプロフィールとの食い違いは、

市長選における公職選挙法上の問題こそないものの、

公人としての誠実さや説明責任に重大な疑義を与えました。

「卒業してないのに卒業証書を見せた」という疑念を払拭できない限り、市民の信頼回復は難しい状況です。

匿名文書をきっかけに浮上した問題が、大きく尾を引く展開となっています。

まとめ

「卒業」「中退」「退学」「除籍」は、いずれも大学を離れる形ですが、その意味や扱いは大きく異なります。

特に「除籍」は、学費未納や成績不良などで大学側から強制的に籍を外されるため、卒業したことにはなりません

市長の件では、卒業と誤認されるような行動や説明の不十分さが、信頼を損なう原因となりました。

公職者に限らず、学歴や経歴は他者との信頼を築くうえで大切な要素。

正しい理解と誠実な説明が求められることを、今回の件が改めて教えてくれました。

この記事を書いた人

「トレンドキャッチャー」編集部|さとうです。
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